「気候変動」を知る、基本の用語

IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)

気候変動に関する政府間パネルの略。世界中の科学者の協力のもと、定期的に報告書を作成し、気候変動に関する最新の科学的知見の評価を提供している国連の機関。

気候変動予測/気候変動シナリオ

気候変動の将来は、基礎的な物理の法則に基づいた計算式によって地球の気候をシミュレーションする、気候モデルによって予測されている。気候変動の予測において、さまざまな可能性や条件を考慮した上で、気候変動が進行した場合の「すじがき」を「シナリオ」と呼んでいる。

化石燃料

石炭や石油、天然ガスなど、動植物の死骸が数億年かけて変化してできた燃料のこと。資源の量に限りがあり燃やすとCO2が多く排出される。

再生可能エネルギー

太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスなど自然の力を利用して電気をつくるエネルギーのこと。化石燃料と異なり資源に限りがなくエネルギー源を永続的に利用することができる。

国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)

大気中の温室効果ガスの濃度を安定させ、温暖化の悪影響を防止するための国際的な枠組みを定めた条約。1994年3月に発効された。

COP(Confernce of the Parties)

締約国会議の略。気候変動問題の解決について話し合う「国連気候変動枠組条約締結国会議」を表す際に最もよく使われている。「COP」の後ろに付く数字は開催回数を表している。1997年のCOP3で京都議定書が、2015年のCOP21でパリ協定が結ばれた。他にも「生物多様性条約締結国会議」などに使われている。

カーボンニュートラル

人間による温室効果ガスの排出量から植林や森林管理による温室効果ガスの吸収量を差し引き、合計を実質ゼロにすること。「温室効果ガスの排出量が正味ゼロ」という意味の「ネット・ゼロ」とほぼ同じ意味として使われる。また、カーボンニュートラルを達成した社会を「脱炭素社会」と表現することがある。

ゼロエミッション

人間の活動から発生する排出物を限りなくゼロにすることを目指しながら、最大限の資源活用をし、持続可能な経済・生産活動をしていく考え方。温室効果ガスに限らず、排出物全般を対象としているのが、ネット・ゼロやカーボンニュートラルとの違い。最近は本来の使われ方から変化し、温室効果ガスの排出量が少ない製品やサービスに対して「ゼロエミ〇〇」のように使われることが多い。

知らない言葉を調べるなら

『温暖化用語集』(全国地球温暖化防止活動推進センター)

https://www.jccca.org/oyakudachi/dictionary

『気候変動適応用語集』(A-PLAT 気候変動適応情報プラットフォーム)

https://adaptation-platform.nies.go.jp/climate_change_adapt/words.html

「気候変動」を知る、参考ウェブサイト

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